文化財

十社大神

伊勢神宮内宮の御祭神天照大神様を主祭神として、地元では「十社の宮」と呼ばれている。
応永7年(1400)現在の三ケ伊勢領に伊勢神宮末社として鎮座され、昭和2年に伊勢領神明社の外に真言宗蓮王寺の守り神十社大明神など14社がこの地に合祀され十社大神となった。

伊勢神宮から譲与された鳥居等
第62回伊勢神宮式年遷宮(平成25年)の折、神宮鳥居に遥拝所の瑞垣、更に神宮の宝物梓弓等が譲与された。
なお、第61回式年遷宮(平成5年)では、幣殿の建築の桧材が譲与されている。

十社大神の白・黒神馬などの文化財

伊勢神宮から分社される際に伝えられた木造神馬。木造狛犬、能面をはじめ木造先手観音菩薩立像、阿弥陀如来立像、富士野巻狩の図、ウワミザクラ等の射水市指定文化財をはじめ、竹内源造等の鏝絵漆喰の絵馬額、水上北來の作「天之岩戸」の絵馬額等の多数の宝物がある。

戸破加茂社

戸破加茂社の主祭神は、加茂別雷命(かもわけいまずちのみこと)であり、京都上賀茂神社から歓請された神社である。
これは、戸破が倉垣荘といい、京都の賀茂社の荘園であったからと伝えられている。社地は現在28,500平方メートル余りと広大である。
加茂社の建立年号は不詳であるが、江戸時代の古文書によれば、近年まで流鏑馬の神事が行われ、古所大社であると伝えれる。
古い歴史を持つ戸破加茂社は、昭和18年弊社に昇格され、その石碑は、かつて加茂社参道の入口であった下条川X橋公園に立っている。
現在は、かつて戸破地内の各地に祀られていた9社が合祀された。またこの敷地内には、農民が雨乞いを祈願する弁財天がある。

現在の本殿は元文5年(1739)に氏子一同が再興修造したもので、その構造、彫刻は江戸時代中期の貴重な遺産であることから、昭和33年に小杉町文化財に指定された。また、加賀藩旧本陣座敷や加茂社神馬跡や室町時代の作とされる獅子頭など、現在射水市指定文化財が4件ある。

鷹尾山蓮王寺の文化財

蓮王寺は、高野山真言宗に属する古刹であり、県下真言宗寺院でも、十指に屈せられる名刹の一つである。
その開祖は、文武天皇大宝元年(701)越中の守佐伯有若公が、行基を招いて鷹の供養のために、七堂伽藍を建立したといわれている。
その後、幾多の衰勢を極め、特に、元亀、天正の乱(約400年前)に寺塔の荒廃は、極めに達したが江戸時代初期に、現存の諸仏が再興され、本尊丈六阿弥陀如来とともに現代に至っている。
現在の本堂内陣には、小杉大仏として知られる本尊丈六阿弥陀如来坐像、胎蔵界大日如来、聖観世音、薬師如来、地蔵菩薩、七福神などの諸像がまつられ越中造像史上の貴重な資料となっている。
また、小杉大仏と知られる丈六阿弥陀如来は古くからぼけ封じの仏として知られ、そのまわりにまつられている、えびす大黒をはじめ幸福の神といわれる七福神とともに、人々の心のふるさととして、信仰をあつめている。

銅像地蔵菩薩立像、越中瀬戸焼香炉が見指定文化財に、木造丈六阿弥陀如来や五輪塔大・小2基が市指定文化財となっている。

その他の文化財