鏝絵のまち小杉

鏝絵(こてえ)のまち小杉

富山県射水市のほぼ中央に位置する(旧小杉町)戸破・三ケ地区は、江戸時代に「小杉新町」と呼ばれ、旧北陸道に沿って両替商・旅人宿・茶屋・酒・大工・左官・売薬等の商家が立ち並ぶ宿場町として栄えました。
小杉新町は、古くから左官業が発展した地域であり、江戸時代後期には、左官職人の技術検定・格付や、職人互助の役割も果たした「左官講」が結成されていました。
小杉新町の左官職人は、その優れた技術から「小杉左官」として近隣に知れ渡り、明治時代以降、高度な左官技術を駆使した芸術的ともいえる鏝絵を数多く生み出しました。

鏝絵(こてえ)とは、

鏝絵とは、城や土蔵などの土壁の表面を塗る「漆喰(しっくい)」などを盛り上げて立体的に描いたものです。  左官職人が鏝を使って作ったことから「鏝絵」と呼ばれるようになりました。
富山県内では、明治時代以降に寺社・土蔵などの壁面装飾としての鏝絵のほか、神社への奉納絵馬なども作られました。